モネが持つカメラは?

 印象派の巨匠モネが、カメラを持つとこんなモノを撮るんだろうなと、そんな意識で写真撮ることがあります。モネが撮ったような写真が撮りたいと。モネは、睡蓮や日の出が超有名なんですが、僕のモネはパリの街に国旗がこれでもかとたなびく「モントグイユ街1878年パリ万博の祝祭」。この絵をオルセー美術館で初めてみた時、体に電気が走ったような衝撃を感じるくらい感動しました。その後この絵だけを見るためにオルセーに行きたいと思うこともあるし、そうしたこともあります。この絵のすごいところは、国旗は3色の線だけでできてます。人の体も一本の線、その上の頭は、チョンと筆を置きましたって点です。いやはやすごい。今で言うとピクセルがガンガン見えるけど鑑賞距離で見ると素敵な色と人やモノが表現されてます。
モネはアトリエから飛び出し、自然の光の中で書くことを好んだと言いますから、小さなカメラでバンバン撮るんだろうね。ちょっと古いiPhoneで撮ってるような気がするんですよね。堤防にちょこんと座って歩いてる人達を、こっそりとさりげなくそして嬉しそうに。なんとなくそんなおじさんであって欲しい。

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