LIFESPEED in FLUX 終了しました

2025年6月3日から15日までの2週間の個展が終了。

開催場所の京都写真美術館は、近くに、平安神宮や京セラ美術館、京都近代美術館があるため、アート好きな人や、海外の旅行者が、ふらっと入ってこれる素敵なロケーション。後半に梅雨入りした影響もあって、雨降りの日は若干少なめでしたが、逆に、じっくりと作品を観ていただけたかなと思います。

タイトル:LIFESPEED in FLUX

列車からの車窓風景を作品化したLIFE SPEEDシリーズの第四弾。
「In FLUX」としたのは、無自覚で機械的に流れる風景を撮り始めて6年。大量に撮影した写真をセレクトしていく中で、自分の好きや経験それに興味が、確実に写真に入り込んでいることを自覚しました。撮影時に無意識に選択してる構図や色、私の感性そのものがLIFE SPEEDの作品に大量に流れ込むという意味合いを込めたタイトルにしました。

作品点数は32点。新作が22点。会場の規模的には丁度良かったですね。

まず会場の下見から入って、ある程度ラフに展示の流れを決め、パソコン上に会場を作り作品を並べては試行錯誤。この作業を何度も何度も繰り返して展示作品を決めていきました。

期間中の二週間は、ずっと会場でゲストをお出迎え。グループ展では、ほとんど会場にいませんが、個展は毎日在廊するようにしてます。やはり反応をダイレクトに聞くのは楽しいですからね。

来場者の方に「ここは、たまたまですか?」と聞くと、「いえいえ」という返事が想像以上に多い。

以前、私の写真を見たとか。DMや、なぜだか妙にアクセス数の増えたこのホームページとか、ギャラリー側の広報活動も、宣伝効果があったんだと思いますが、わざわざ足を運んでいただけた方が多くて、とても光栄でした。中には東京の個展で私の写真を見て、関東からわざわざ出向いてくださったり。関西万博のスタッフだと言われた海外の方、万博会場近くの居酒屋で、DMをみつけたとか。居酒屋に置かれていたことにも、びっくりです。今度御礼に出向かないと。

会場には、過去のDMや過去のDM風カレンダーを置いてましたが、早々に予定枚数が、なくなってました。途中、補充したものも最終日にはほぼなくなってました。全部、自分でデザインしているので純粋に手にとってもらって喜んでくれるのは嬉しいですね。

海外の方は、最初、恐る恐る会場に入ってきます。

「こんにちは」って挨拶すると、ほぼ全ての人が返してくれます。その後一通り見てくれた後に、「どうですか? 私の作品は楽しめました?」って質問。

「えっ? あなたが撮ったの? ほんとに?」って感じで会話が始まります。

ポルトガル、スペイン、フランス、イタリア、オランダ、アイスランド、フィンランド、ポーランド、イギリス、ロシア、インド、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランド、台湾、中国、カナダ、アメリカ、メキシコ、ブラジル 他にいたかも・・。

殆どの方が、好意的なコメントをくれて、写真集や作品を購入してくれました。ギャラリー側のアドバイスで準備したスーツケースに入るサイズの販売用の作品も好調でした。作品を購入する気軽な感覚は日本人とは、だいぶ違うようですね。

作品の金額を聞いて、わざわざ近くのATMへ走って、現金を作って購入してくれた人も多くて、ありがたかったです。
そうそう美術館玄関横のショーウィンドウに呼び込み用に展示していた1点、どうしても持ち帰りたいので売って欲しいとせがまれて個展開始早々に旅立ってしまい、玄関横が寂しい感じになりましたが、それも良い思い出です。

反応は、こんな感じ

・これまで写真は買ったことがないと言いながら作品を購入してくださった画家さん。
・過去のDMを手に、これをアメリカにいる家族へ、ポストカードとして送りますと、嬉しそうに話してくれたアメリカ人。
・作品を一枚観るたびに、「cool!!」を連発してくれたドイツ人。
・一枚の写真を、1時間近く見続けてくれ「これは良い」と一言残してくれた、日本のおじさん。
・ヨーロッパで展示しなよ、絶対受けるよと言ってくれたスペイン人。
・気に入った作品の小さなサイズの販売用の写真がなかったので、とても残念と悲しそうに言われたポーランド人。
・NYでやったほうがいい、ぜひやってよと言ってくれたアメリカ人。
・スマホで翻訳機能を使って、去り際に「素晴らしい展示をありがとう、感動しました!!」とスマホの音声で伝えてくれた韓国人。
・日本人はコミュニケーションが難しいけど、あなたとは大丈夫、と後日、作品よかったよとメールまでくれたイタリア人。
・台湾にもぜひ来てくださいと言ってくれた台湾人。
・私の街にきたら、絶対写真撮ってねと言ってくれたメキシコ人。
・テーマが素晴らしい、観たことないし個性的だと言ってくれたフィンランドのプロカメラマン。
・来週、東京で個展するので、付いてきてと言ってくれたオーストラリアのフォトグラファー。
・筋肉隆々で、ツカツカ寄ってきて、君が撮ったのか?と握手とハグを求めてきたドイツ人、フォトグラファー。
・このテーマはいつ思いついたの?あなたは本当に日本人?感性がすばらしいと言ってくれたニュージーランド人

他にも、たくさんの励ましと励みの言葉をいただき、会期中、2度3度と訪問してくれる方も10名以上はいたと思います。バリエーション豊かな構成にして、みなさんが好まれる作品が、違う事にも、作者として自信になりました。

リアクションは、海外の方のほうが派手で解りやすいですが、日本人の方も含めて、写真の前で、嬉しそうに楽しそうにしてもらえるのを見ていると、写真やってて良かったなぁと、ほんと思いました。

次回も、頑張って、今回よりもグレードアップした作品を作りたいと思います。

会期終了後、あっという間に撤収作業が終了して、帰路につくと、どっと疲れました。
いい意味で、充実感もってです。

来ていただいた皆さん、そしてギャラリーのスタッフの方には、ほんと感謝しまくり。
そして、会期中、仕事の都合をつけて、時間の許す限りいてくれた嫁さんには、ほんと頭が上がりません。ありがとって、なかなか照れて言えないですけど感謝してます。

また、次回、作品を通して皆さんと会話できること楽しみにしております。

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