パリに生きた画家たち

ヤマザキ・マザック美術館

ここに美術館?
ビルの中にある美術館でした。

アルベール・マルケ、モーリス・ユトリロ、佐伯祐三、荻須高徳 4人がパリで描いた作品が展示された企画展。

アルベール・マルケは、建物の上層階から街を見下ろした構図が新鮮。

ユトリロは、後期の寂しさ真っ只中の少し前の作品。

佐伯さんは、もう、何も言うことがないくらい大好きな画家。佐伯さんに影響を与えたヴラマンクの作品も展示されていて、その対比が面白い。

佐伯さんが、ヴラマンクに絵を見せたところ、「アカデミック」と言われてほ一蹴されたとか。

アカデミック? 学術的でとか、優等生的とか、肯定的な意味がある反面、芸術的には、古臭い古典的という意味もあるそう。もちろん、この場合は後者の意味で言われてるんですね。その一言に落ち込み、以降、野獣派と言われるザ・佐伯の画風になったと言われて、展示されていたヴラマンクの作品からは、その影響が伺い知れて、とっても興味深かったです。

そして荻須さん。パリ滞在中の初期の絵は、もろ佐伯風なんだけれど、どんどん画風が変わってきた画家です。佐伯さんと比べると画風が明るいのも特徴ですね。

この企画とっても良かった、

パリに魅了された画家は、数多くいて、この4人だけでは、語り尽くせないとは思うけれど、この4人だけでも、これだけの違いを描かせるパリって街は、やっぱすごいなと、思わずにはいられなかったです。

それに、この美術館、こじんまりとしているけれど、作品の数が、ちょうどいい美術館でした。

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