ある家族

里親を題材にした映画。

ファミリーホームという一軒家で生活している児童養護施設の物語。ファミリーホームは、養育者の家庭に5名から7人の子供を預かる児童養護施設の形。日本では数件しかないそうです。

里親制度には
・はぐくみホーム(ファミリーホーム)
・養子縁組里親
・親族里親
・専門里親
・週末里親
こんな種類があるそうです。

なんらかの事情で親と暮らせない子供の数は、全国に42,000人。ほとんどが施設で暮らし、里親で暮らす子供は、厚労省の統計データを見ると平成20年度で6,019名。大阪では152名と明記されてました。

この数字、どう思われますか?
僕は、少なすぎると思ってしまった。

里親? そんな簡単にできることではないです。いろんな障害がすぐに想像できる。実際にその行動をしている方が少ないながらでも居て、でも自分は他人事だと思っている。僕と同じ感覚の人が多いのかもしれないですね。

少なすぎると思った数字は、自分以外の誰かがやってくれるだろうと思う他人事として見ていることを反映しての数。ちょっと自分が恥ずかしくなった。

そんな自分に何が出来るんだろう?
里親になられている方へ、適切な言葉が見つからないけれど、暖かく見守る、そして助けてほしい時に、声をかけてもらえるような、そして自然に何かを僕らが与えられるような社会にしなければいけないのかなと、ありきたりだけど。もちろん、親と暮らせない子供達を減らすことも必要なんだろうけど。

映画は、今時のテレビドラマ風にお金をかけたセットや演出はありません。
だから安っぽい印象もあります。
でも、それが逆によかった。

ウクライナの近隣の国は、この紛争で国を逃れたウクライナの人達を受け入れてます。日本もそんな国の一つなんだけれど、果たして本当にそうなのか? 架空の話になるけれど、紛争が起こり近隣の韓国や中国から国を追われてきた人達を、僕らは受け入れることができるんだろうか? 日本人が、国を離れないといけない事態になったとしたら、隣国の人達は、僕らを受け入れてくれるんだろうか?飛躍した想像だけれど、そんなことも、考えてしまった。

里親として、子供を預かることは出来ないとしても、何か出来ないものか?そういうことを考えさせる映画でした。

そういえば、ドラマ「ファイトソング」の舞台も、ファミリーホームという形だったのかもしれないですね。

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