継続するコツ

2022年小中高の自殺者が過去最悪の512名だとか。内訳は、小学生17名、中学生143名、高校生352名だそう。学業、進路、入試が、主な理由らしい。

悩みの重さは人それぞれ。時が変われば、なんであんなことに悩んでたんだろうと、思うことも多い。でも、当事者にとっては、なかなかそう思えないのは、みんな知ってること。

512名、この数字を知って、どう感じるのか。

この数字のひとつひとつは、重い重い命の数。

「継続するコツ」という本を読んだ。いろんな理由で継続できないということをどう対応するのか? 例えば、絵を描きたいと描き始める。書くことが楽しい。けれど描いた絵を他人と比べて才能がないと辞めてしまう。でも描くことが楽しいということと、才能がないということは別の話。描くことが楽しいということは変わらないでしょと。そんな話から始まります。

なるほどねと。確かにと思うことも多いし、ちょっと不思議な気持ちになる内容でした。

自殺とは、全く関係ない内容かと思いきや、著者の坂口恭平さんは、「いのっちの電話」というサービスを展開されており、死にたいという方からの電話を24時間受け付けているとのこと。

終盤に書かれた提案。この国は、お金がなければないで、ちゃんと支援する制度があると。それをきちんと学校教育の中で教えるべきだという提案。仕事が無くなれば、生きていけないという不安を少しでも和らげる解決策の一つかもしれない。

 そして、やりたいこと、好きなことを続けるには、お金がないこととは基本関係ない。いや関係ないことはないけれど、そんなことはどうにでもなりますよという論旨。

なるほどね、です。

「学校も会社も進学も人それぞれで、悩むことも多い。でもどう転んでも、この世の中どうにでもなるよ」と、そんな風に言ってもらえて、そうだよなと思えると、救われた人もいたかもしれないかなと思いました。

視点が変わるナイスな本でした。

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