森山大道の東京

 東京都写真美術館です。東京に単身赴任中よく行きました。今でも東京へ行った時によく行く場所です。大阪に住んでいると写真専門の美術館があることがとても羨ましい。


 森山大道さん。僕はよく判らないんです。「アレ ブレ ボケ」の代名詞がある超ビッグネームです。リコーのGRの特集雑誌には必ず出てきます。リコーのコンパクトカメラが好きで今もGR2を愛用中。なので森山さんの写真はよく見てました。でもどこが良いのか?? 僕の思ってた良い写真の価値って自宅に飾りたいと思うかです。だからよく解らない自宅に飾りたいとは思わない写真が並びます。

 でも凄い。

これだけの数のスナップ写真を見せられたら圧巻ですね。数枚見ただけじゃ解らない。

 アートの価値ってこれまで無い新しい価値を想像出来るかなんです。もうその通り。アートです。
 東京の街が写ってます。見たことのある風景が並びます。ちょっと危ない風景も。「アレ ブレ ボケ」の代名詞通り。グッと迫って解像度だの関係なく「アレ ブレ ボケ」の写真がドーンと続きます。それを見てると、あっこれが森山大道だって。

 僕の中の価値観が、ちょっと変わりました。好きとか嫌いとか関係なく、アートだなと。なるほどです。


 スナップとはこういうモノだという教科書ですね。自宅に飾るなんてことは毛頭念頭にはない森山大道の写真です。この写真に写ってる被写体の方々、一人一人に許可を取ったんだろうか? そんなことを考える僕はスナップで人は撮れないなと思ってしまった。

 圧巻は、出口の左横にある暗幕に覆われた小部屋。タイツでアートです。やられました。凄いぞこれって思ってしまった。

是非是非見に行って自分の価値観をぶっ壊してください。

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