空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン

あべのハルカス美術館
ベルギーの作家さんです。ぜんぜん知りませんでした。でも「空想旅行案内人」というキーワードと案内チラシのなんとも柔らかな色使いの絵に興味をもってしまいました。
会場入ってすぐ、人をデフォルメした彫刻の数々。空想の旅にピッタリの演出ですね。ただ絵画が見たいと思って来たので、こういう彫刻ばかりが続くとゲンナリしたかもですが、最初だけで良かったです・・。
鉛筆画の落書きに見えるスケッチ、これが優しいい柔らかな水彩色が加わることで、いろんな人を魅了しちゃうことは展示の構成からもよく解りました。でもね、この色が無いスケッチだけを見せられたら、否定的に判断しちゃう人って多いんじゃないかなとも思ってしまった。単なる落書きにしか見えないですから。
柔らかで優しい色使いの絵が続くんですが、戦時中の絵は、ちょっと違ってた。優しい子供の絵を描く、いわさきちひろさんが、戦時中の絵を描いてるんですが、それを思い出しました。
フォロンは、風刺的に扱うことで戦争に対する自分の意思を表現してました。
それに、言葉としても


こんな風に
フォロンさんの絵は、やっぱね色使いが目に引きますね。
この微妙な色味って、写真でも難しそうだなと。
プリントすると、もっと難しいだろうなと。
ミュージアムショップで、絵の複製を販売してたんですが、その販売員の方が、この画家は色味合わせがめちゃくちゃ難しいと言われてました。複製画を案内チラシや、ポストカード、図録と見比べてみたんです。複製画は、ほんとに頑張ってました。7万7千円です。うまく原画の感じを出してました。欲しいと思ったけど流石にね、カメラ買ったとこだし。。
このフォロンさんの絵をみて、新しい写真のモチーフが浮かんできたんです。
個展終わったら、試してみようかなと。
なんだか楽しみです。

