カジュアルな感じで写真展へ行ってみる

SNSやYouTube、僕らの時代はレコードやラジオ、ストリートライブ、そこで知った趣味の合うミュージシャンのライブへ行ってみて、生の演奏の素晴らしさに感激し、さらにアーティストや音楽が好きになる。よくあることだと思うんですが、これと同じ体験を僕は、海外の美術館で経験しています。教科書や雑誌で見かけた有名な絵。本物を見た時の衝撃ったらなかった。モネとピカソは、そんな筆頭でした。二人とも、そんなに凄いとは思ってなかったんです、本物を見るまでは。特にピカソは、変な絵を描く画家。でもバルセロナのピカソ美術館で、幼少から晩年へと並べられた数多くの作品を見て唖然。幼少の頃の絵はめちゃくちゃ巧い。それがどんどん有名な画風に変わってくる変遷を知り衝撃を受けました。美術館を出る頃には、ピカソは凄い、ピカソは巨匠だって完全に切り替わってました。あの時に味わった感動、日本中の美術館へ行きました。美術館を巡るためだけにパリには何度足を運んだことか。そんな経験もあって、絵画を見る目は少しは養われたんじゃないかなと。

 僕は写真を道具として作品を発表してます。

なんとなく撮っていた写真、撮りたいと思う自分の心の根っこに正直になり撮り続けていると、何を表現したいのか?が明確になってくる。撮れば撮るほど、そのテーマに近づいた写真が撮れることを体験してます。
写真の展示を見て、楽しいぞって思うようになったのは、そんななぜ撮ろうとするのか?作者の心を探ることが面白いと思うようになってからですね。そういう意味では画家も写真家も根っこは同じ。

巷で溢れる写真の教室や展示会は、写真の技法に走りがち。もっと自由に撮れば良いのにとか、もっと面白い写真撮れるはずなのにって思うことも多いです。

僕は写真はアートだと信じてます。

写真展に来ていただいて、あーだこーだ感じてほしいなぁって思います。
そして、もし、気に入ったならば、それを作家にそっと伝えてほしい。
ダメだと思ったら、なぜダメなのか? 正直にバシっと言い放ってほしい。

それが作家の次の活力になりますから。

まずは、気楽な感じで、写真展に足を運んでほしいなと思います。

アートってほんと楽しいですから。

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