「やりがいのある仕事」という幻想

森博嗣 著

森博嗣さんの視点に興味が湧いて読み進めてみたものの、僕は森博嗣さんの本を読んだことがないことに気づく。作者をまるっきり勘違いしてました。「県庁おもてなし課」の有川浩さんとイメージが記憶の中で混ざってしまい購入してしまった。名前も似てない。ほんとイメージだけ。なぜイメージが似てしまったのか? 自分でも解らないけれど、この勘違いのおかげで、この本を読めたのはラッキーでした。 この本は仕事に対する考え方の指南書です。「仕事」という定義の今風の解釈(筆者からすると今風でもないんだろうけど)が、とっても新鮮に映る。
人は働くために生まれてきたのではない。どちらかというと、働かない方が良い状態だ。働かない方が楽しいし、疲れないし、健康的だ。あらゆる面に置いて働かない方が人間的だとも言える。ただ一点、お金が稼げないというだけ。
こんなフレーズが、序盤にありタイトルにある「やりがい」の、やりがいのある仕事って何?ということを、仕事で人間の価値が決まる訳ではないという考えのベースのもと解きほぐしてくれる。
僕の会社にいる身近な人の印象は・やりたいことがあって、集まっているようには見えない・与えられた事をやろうとはしている・何がしたいか? ではなく、どうしてくれるのか?に興味が集中。受動的な印象を受けるので、会話の主語が自分で無いことが多い。それをどう思うかは人それぞれ。他人の行動や考え方に、口を出す気もないけれど、それで楽しいのかなと感じることは多い。
自分がどうしたいのか?がはっきりしてる場合は、それをやればいいし、やれてるなら、それで良いんじゃないかというのが、この本の主旨。問題は自分がどうしたいのか?が解らない場合。というかほとんどの人がそうなんでしょう。自律した大人になりそびれた人、それに気づいた人に読んで欲しい。

みまつ ひろゆき

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