斉藤真人 トキ・メグル・風景
アートステージ 567 (京都)
とても楽しみにしてました。
斉藤さんを知ったのは、今年の春。たまたま個展を覗き見る機会があって、ビビットきてしまって以来、ちょこちょこチェックさせてもらってます。街の風景を抽象化する作品は、僕の「LIFESPEED」シリーズと似通ってる気がして、勝手に親近感湧いてます。
今回は、以前からの作品と今をミックスした構成。具象化された作品が、年を追うごと抽象化されている様が見れます。ですが過去の作品からも現在の抽象化の香りがぷんぷんするのは面白い。斉藤さんの作品は、じっと見てると、色が滲み出てくるんです。話の中でも「雨」というキーワードが多く出てきましたから。斉藤さんは水のフィルターを通して街を見ている気がします。水に滲むという斉藤さんの視点は、作品の大きなポイントなんだろうと勝手に解釈。水に染めると色も形も淡い感覚になります。色とバランスに嫌味が無いのは、そんな視点から来てるんじゃないかとギャラリーを後にした時に、ふと浮んだこと。
それにしても、こうもびたっと感性の合う作家さんに出会えた偶然に感謝ですね。
作品見ながら軽くお酒でも飲みながら語りあいたいなぁと思ってました。
そんな機会が訪れること密かに期待してます。
きっと楽しいはず。
このアートステージ567は、とっても趣がある空間でした。
僕もここに作品を展示させてもらえる日が来ると嬉しい。