平和への願い(演劇) ルミエールホール

幣原喜重郎生誕150周年記念門真市が生んだ、平和を願う総理大臣がいた。
演劇&クラシック音楽で語る生涯


関西フィルハーモニーと演劇のジョイントが面白そうだと思って観てきました。当日券3500円也。会場は、地元の大阪は門真市のルミエールホール。どこでこの講演のことを知ったのか?客席1104席の7割くらいは埋まってる印象。遠方からはるばる来られた方もいるとか・・・。

演劇の作品は、大阪は門真出身の総理大臣、幣原喜重郎さんの物語。「しではら」と読みます。この方、全く知らなかったというか、近所に銅像があって、誰これ?って思ってた謎がこの講演のおかげでスッキリ出来て良かった。この幣原さん、外務省時代に、仁川、ロンドン、オランダ、釜山に在住。英語が堪能で戦時中も戦争にはずっと反対だったとか。終戦後のアメリカの統治下時代に総理になった方。戦争放棄を唱え、憲法第9条の起案をした人とも言われてるらしい。らしいというのは、幣原さんは戦争、武力を放棄する考えはあったけれど、憲法に明示するまで想定していなかったという説があるらしいから。そのあたりは、学者さんにお任せするとして、劇中では、幣原さんが、言い出しっぺで制定されたというニュアンスで演じられていました。

ステージは、とても質素。ステージ後方は、関西フィルのオーケストラ。その前方の何もないステージで演技がされ、スポットライトだけの演出。る演奏と演技が交互に、また重なりあう様に進行していきます。

オケの何とも言えない耳にスッと入ってくる心地よさは生演奏ならでは。関西フィルって凄いんだと思う。普段聞き慣れないこともあるけれど、こんなに身近で一流の演奏を聴けるのは、とっても贅沢。役者さんは、幣原さん役が要冷蔵と書く、「かなめれいぞう」さん。NHKの連ドラなどにも出られているそうです。イギリス滞在中の幣原さんの恋人役として高瀬真央さん。など総勢10名ほどでしょうか。

役者さんたちの声量って凄いですね。マイクを通してると思うけど、すごい迫力に圧倒されてしまった。嬉しいとか、怒りの部分で、声が大きくなるのは解るけれど、悲しい場面で、あの大きな声量で、悲しさを表現出来ちゃう役者さんの凄さにびっくりしてました。演じるってすごい。

なんでも、この講演は、本日一回限りらしい。幣原さんの功績を、こういう形で表現する、とても貴重なモノを見せてもらった気がします。また観たいと思ったナイスな講演でした。

最後ね、アンコール2回あって、役者の方が出てきて挨拶されてました。
出来れば関西フィルもアンコールで演奏やってほしかった・・。

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