陸前高田 20111-2014 畠山直哉

写真家・畠山直哉の震災にまつわるの写真集です。舞台は陸前高田。それは畠山の故郷でもあります。超有名な写真家が、震災を、それも故郷を撮るとどうなるのか?写真集は、冒頭から説明もなく淡々と、被災した街の風景を丁寧に切り取った写真が続きます。どの写真も三脚を立てじっくりと構図を計算し撮りためたイメージを持ちます。スナップで撮影した軽々しさは感じない。でも脚色することのない故郷の姿を写真集に閉じ込めてます。地球の発生と比較するとちっぽけな時間の経過でしかない人の一生。地球も街も変化しながら生きているってこと。髪や爪が伸びるように日々小さな変化を続けている。その小さな変化が積み重ねられ大きな歪みとなり、ある時、その均等が崩れ落ちる。抗うことが出来ない、そんな自然の猛威に対し、人はどう生きるのか?人生100年と言われるけれど、その先にある誰も見ることが出来ない200年後、300年後の未来のために、何かをするってこと。すごいことです。


安っぽい、表面だけの言葉は、この写真集を見ていると、ちっぽけで意味のないことだと思わずにはいられません。

 僕は畠山直也さんの「SLOWGLASS」という写真集も好きです。ガラスの水滴越しの風景写真。同じテーマで写真を撮っていたことがあって、参考にしてみてはと紹介されて知りました。畠山直也さんの写真を見る機会が増えるほど、この方の凄みを感じています。

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