ひとくず

いやはや全く知らなかったですこの映画。でも、素晴らしく良かったです。いろんな人に見てほしい映画です。題材は、児童虐待。いまだに虐待で子供が亡くなるニュースをみます。ありがたいことなのか鈍感なのか?そんな実体験も、身近にそういう人がいることを僕は知りません。酷い親だと言い捨てるのは簡単だけれど、そこから抜け出すために何が出来るのか? 考えさせられました。そして、これは人間の弱さを如実に表した作品でもあります。弱い者に対して力を使う。これは児童虐待だけの問題じゃない。幸せになる権利は誰にでもあるはず。けれど生まれた環境によって誰もが等しく不平等であることも紛れもない事実。
虐待する側は、強いことを誇示し続けるために虐待を続けること。虐待が出来ない状況になって初めて虐待を辞められると。これに気づいた時、脳天をズンと突かれたようなショックを受けました。誰しもが虐待をする可能性があるということ。解る気がします。組織の中で弱い立場の人を虐める人って、その行為を辞められないんだなと、思った。

この映画は、ハッピーエンドで終わります。
ホロっときます。
何度も見てると、そのタイミングが変わる、上映後舞台挨拶にこられた主演であり監督である上西さんが言われてました。


すごく解る気がします。

撮影は四年前、上映は2年前から。未だに、各地で上映が続いているそうです。口コミで広げてほしいと言われた監督の上西さん。この映画の意義は、こういう世界を知り、何か出来ないか?何か出来るんじゃないかと一人でも多くの人に気づかせること。そして一人でも多くその世界から救うこと。児童虐待って誰もがやっちゃダメだって解ってます。ある程度のモラルがあれば。でもそれをさせてしまう弱い弱い人間の影は、誰もが持っていることも知る必要があるかなと。

この映画は、時間が経てば経つほど知ることも考えることが多くなる、そんな映画でした。

名作です。

P.S このイベントは市のホールで無料。かなりの方がホールに来ていて前方の席しか空いてませんでした。挨拶の告知がなかったようで、逆にラッキーだったです。

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