個展が終わって

個展最終日。終われば撤収作業があるので、車で京都へ。渋滞もなく快適な時間も、毎日思考が磨かれる時間が今日で終わるのかと思うと、過ぎ去る速さを止めたい衝動に駆られてました。パーキングへ停めて、時間が早いので近くを散歩。同時代ギャラリー近くの愛用してる鞄のメーカである「マザーハウス」のお店を覗いてみる。お店の方と会話を楽しみ、DMを見せるとお店に置いてくれることに。最終日であることがとても残念。そういえば、今回、馴染みのお店には好意でDMを置いていただいた。そのDMを見たという方がチラホラ現れて、宣伝をしていただけたことに感謝です。
最終日は、スローな始まりでしたが、14時ごろからひっきりなしに人が来てくれて終了の夕方の5時まで、あっと言うまでした。撤去作業は、作品を丁寧に箱に入れて、車に積み込んでおしまい。6時には積み込みも完了。ガランとしたギャラリーを見て、終わっちゃったなと実感。挨拶を済ませ帰路につきました。
会期中、予想以上に多くの方に作品を見ていただきました。写真集、作品を買っていただいた方には感謝しかありません。すでに写真家として活躍されている方にも声をかけていただいてアドバイスいただいたり、アート関係の方、画廊の方、メディアの方と、おそらく個展をやらなければ一生お会い出来ない人達と繋がり。濃厚な時間を過ごすことが出来ました。カメラを始めたばかりの高校生が、こんな写真を撮れるようになりたいと、嬉しそうに話してくれた。どうしたら、こんな写真が撮れるのか?と質問攻めにもあいました。色使いが綺麗だと好意的な意見はとても心地よかったです。本質的な質問を投げかけてくれる方も、少ないなりにいて、そんな方との会話はとにかく楽しかった。こういう人を増やすことがアート業界のレベルを上げるためには必要ではないのか?そんなことも考えたり。
 印象的だったのは自身の変化です。展示して作品を見ていただく時間が過ぎれば過ぎるほど、作品が自分から離れて独立した存在に思えてくるんです。最初にお会いした方に話した内容と最終日にお会いした方へは違ったニュアンスで話をしていると思います。自分がいつでも触れられて手を入れられて言葉も絡めて守りながら育てる状態から、作品そのものが自立して誰かに語りかける存在になったような。うまく伝えることが難しいですが、そんなイメージを抱きました。
もっと作品のレベルを上げたい。テーマをもっと強く打ち出したい。もっともっと多くの人に見てもらいたい。日増しにその思いが強くなってくる感覚がありました。
個展開催前にいろんな方に言われました。個展をすると見え方が変わると。まさにLifespeedで示したい事。
写真作家としての心構えがストンと体に入り込んだ気がします。やった人にしか絶対に味わえない感覚。
今回の個展は終わりましたが、やっと始まった、そんな感じがしてます。


来ていただいた方、応援していただいた皆さんには感謝してます。
ありがとうございました!!

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