ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
国立国際美術館
時間予約制でしたが当日券売り場でチケット買って入りました。密密ってほどではなかったですが意外と人は多かったです。ロンドン・ナショナル・ギャラリーから61点が来日。日本初上陸らしいですが、そこには興味はなく、良質な絵画を単純に見れるかなと思って。
イタリア絵画、オランダ絵画、イギリス肖像画、グランドツアー(イタリアへの旅行者)、スペイン絵画、風景画、フランス絵画と7つに部屋が分かれ壁の色がそれぞれ違って、頭を整理しながら見れた気がします。タナーの大きな風景画を見たら、もう充分。ポティッチェッリ、レンブラント、フェルメール、エル・グレコ・・・。最後のフランス絵画の部屋に入った瞬間、見慣れた画家の絵画がドーンと。モネ、セザンヌ、ゴーガン、ピサロ、コロー、ルノワール、ドガ、それにゴッホと。 ありきたりですが豪華でした。
絵画の百科事典の目次を見てるような感じ。
すごいなぁと思う反面少し疲れました。
疲れた理由は、こんなとこ。ルノワールは、間違いなく巨匠なんだけれど、すんごい絵と手抜きの絵があると思っていて、どちらかというと手抜き側の絵だった。ドガもそう。モネの睡蓮はオランジュリーとかマルモッタン美術館の見せ方が素晴らしいと思うから、一枚だけでは物足らない。ゴッホはどうだろう? 絵画史の文脈から見ると貴重なひまわりのひとつだったけれど、今回の一枚は、良いなとは思わなかった。それぞれの画家をもっと見たいと思う欲求の方が勝ってしまったからだと思ってます。
とはいへセザンヌはセザンヌらしさ全開の作品だったしタナーの絵の前では2時間くらいは座り込んで見る自信はある。
美術館って不思議なところで、同じ絵でも自分の置かれてる状況で感じ方が変わるんです。いろんな刺激がインスパイアされて、新たな発見が生まれてまた自分が変わっていくような。
イギリスの肖像画は、なぜにお腹が出てるのか?とか。ポートレートはやっぱ目だよなとか。この人の絵は雲の描き方が雑とか。まぁそんなことをブツブツ言いながら見るのも楽しかったりします。
地下二階の展示室は、許可もらえば写真撮れるようになってました。ここもとっても好きな場所です。